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3)停留精巣 移動性精巣
胎生早期には精巣は腎臓の近くにありますが、胎齢2月で下降し始め、胎齢7月までに鼠径管起始部に到達し、腹膜鞘状突起の後側を下降し、陰嚢に至ります。これが何らかの原因で十分に下降していない状態が停留精巣です。腹側に残るもの(高位)から陰嚢上部に残るもの(低位)、およびその中間(中間位)があります。精巣の発達にはある程度の低温度が必要と言われており(腹腔部位と陰嚢部位の温度差は0.5〜1度差がある)、高位の場合は早い時期(1〜2歳)の手術が必要です。
移動性精巣
精巣は精巣を持ち上げる精巣挙筋によって、比較的容易に陰嚢から陰嚢上部・腹腔側に移動します。その為陰嚢内に精巣が触れない場合、用手によって陰嚢底部に引き下ろすことができる(移動性精巣)かできない(停留精巣)の診断をします。
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