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4)精巣捻転 精巣上体炎
陰嚢部位が痛い・陰嚢が腫れた、ことを心配して来院されます。この中で最も注意が必要なものは精巣がねじれた状態の精巣捻転症です。これは精巣が精索(図1:精巣の動静脈・精管が管になったもの)を軸としてねじれた状態です。長時間放置すると血流障害により精巣が腐ってしまう可能性があるので、早期に診断・治療が必要です。激痛をともなうことが多いので片方の精巣が急に痛くなった場合は急いで受診してください。小児泌尿器専門では超音波検査で診断は比較的容易です。多くは手術修復することですが、遅れると精巣摘出が必要な場合もあります。
精巣上体炎(副睾丸炎)は、精巣の上にある精巣上体(副睾丸)に炎症がおこって腫れることです。痛みを伴うので精査捻転との鑑別が重要です。捻転に比べ陰嚢全体が痛みを伴って赤く腫れることが特徴です。ドップラー超音波での診断が必要です。
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